「お詣り」と、「お祭り」の語源を考察です。
「お詣り」の「まいり」
「お祭り」の「まつり」
どちらも「ま」が入っています。
6世紀に中国から日本に漢字の文化がもたらされる前、
日本には文字が無く「音」だけがあり、
その元々あった「音」に同じ意味の漢字が当てはめられたと、正史では言われています。
「ま」とフリガナで読める漢字は、
真、麻、摩、魔、、、等々。
そして、この「真」にご注目下さい。
「しん」とも読めますね。
「しん」とフリガナで読める漢字は、
真、新、深、心、信、神、、、、等々。
というわけで、「真」という漢字には、「神」という意味もあります。
要は、「ま」という音には、「神」という意味もあるのです。
だからこそ、「ま」とフリガナで読める「麻」という漢字が、
「神宮大麻(じんぐうたいま)」等として神道の世界で使われています。
さて、お話を語源に戻しましょう。
「まいり」とは、「ま」に「はいる」
祈りを目的として、ご神域に入っていくことが語源のようです。
実際、初詣は、「年籠もり」として、
家長が大晦日から元旦の夜が明けるまで、神社のお社に籠もる習慣が起源とされています。
まさに、「ま」に「はいる」、祈りを目的として、お社というご神域に入るわけです。
続いて、「まつり」とは、「ま」と人を「つりあわせる」
私達に全てを与えて下さる神様(ま)へ、感謝の祈りを捧げるため、
人が心身を清め、鎮め、神様の高い波長に合わせる(つりあわせる)努力をし、神様と交流していく努力をすることが語源のようです。
初詣について④に続く
(続きは明日、アップします)