これからのスピリチュアリズム

今、日本では、空前のスピリチュアルブームです。マスコミ各社がこぞって、スピリチュアルな話題を全国に提供しています。しかし皆様が、「盲信」し、間違った方向性のままスピリチュアリズムの理解を深めてしまう危険性もある事を、私は強く感じています。

それによる弊害が生まれない為にも、本当のスピリチュアリズムを知っていただきたいと、心から願います。


スピリチュアリズムは
「愛の教科書」

今まで、「宗教」や、「親の教え」、「一般常識」が、生きる上での教科書であり、そこから外れてはいけない、と闇雲に善人になる為に生きていた人ほど、スピリチュアリズムを知ると救われる反面、「盲信」し、新しい人生の教科書にしてしまい、今度はスピリチュアリズムから外れて生きてはいけないと、スピリチュアリズムを誤解し、更に善人、聖人君子にならなければならないと、努力し、結果、苦しんでしまう。私はスピリチュアリズムを知ってからこの39年間、こういった人々をたくさん知っています。

本来のスピリチュアリズムは、人生の教科書といった、堅苦しい物ではありません。敢えて言えば、「愛」の教科書でしょうか。

今の世の中、本物の愛を知らない人がとても多く、だからこそ自分の愛し方も分からない、でも本能的に愛を欲し、異性を大事にしすぎて裏切られたり、又、自らが望まない道に進んで苦しまれている方、子供の愛し方が分からない親御さんの方々などに、是非、参考にしていただきたいスピリチュアリズム。

世の中に出回っているスピリチュアリズムの本は、実は一貫して同じ内容です。どの本も伝えたい事は、「愛」、ただそれだけだと、私は思います。数学の教科書や、国語の教科書が、様々な描き方で出版されているのと同じでしょうか。

ですから、1冊の本だけを鵜呑みになされるのではなく、色々な本を手にされ、ご自身が一番わかりやすい本は何か、自分の心に尋ねつつ、ご自身の為にお探しになって下さい。スピリチュアリズムは、決して厳しい教えではありません。ただ、「愛」、それだけを伝えていると私は思います。

人は愛される事で、愛する事を学びます。正しい愛を知る事で、自分の愛し方、結果自然に他人の愛し方を知ります。その人それぞれの愛を、その人それぞれの形で表現する。それぞれの命の使い方、それが「使命」の意味だと私は思います。聖人君子にならなくて良いのです。無理しなくて良いのです。